11時45分の並びから埼スタに行くと、やがてポツポツと雨が降ってきた。
試合開始直前になって本降りになった。
34試合通しての順位は、積み重ねなのだから今さらしょうがない。
しかし、この1試合にはどうしても負けてはならなかったのだ。
目の前で他チーム、しかもよりによって鹿島の優勝を決められたくないのであれば。
試合が始まってからも雨は弱まることがなく、いかにも浦和vs鹿島の試合にふさわしい天候だった。
1点リードされてからもまだ20分以上時間があった。
勝てないのなら、せめて引き分けて2003年の再来を期したのだが。
しかし、結局はあれが今のレッズの力なのだろう。
試合終了のホイッスルを聞くと、あとはただ呆然と立ち尽くすしかなかった。
本当に、言葉が出なかった。
鹿島の選手とサポーターの歓喜の姿を、別の世界で起こっていることのように見続けている途中、どうしても我慢ができなくなって喫煙所に逃げ込んだ。
一番見たくないことが目の前で展開されていることに気づいて、我に返ったのだった。
あの現場での心理状態で、素直に鹿島の3連覇を称えるなどということは、レッズサポとしてできるわけがなかった。
全てが終わる前にぞろぞろと帰る人の多い中、私はその後のセレモニー、スタッフや選手の場内一周やオーロラビジョンでの1年間の映像をパンツまでずぶ濡れになりながら最後まで見て、スタジアムを出た。
ここ3年間のリーグ最終戦では、
2007年:アウェーでリーグ優勝を逃す
2008年:ホームで1-6の大敗
2009年:ホームで対戦相手のリーグ優勝を見る
こんな後味の悪い終わり方が3年も続いてしまった。
情けない…悔しい…
去年、2代続けて監督が途中解任となっただけに、今回も1年で終わっては継続性がなくなってしまう。
ただ、私としてはフィンケ続投にはそれぐらいしか理由が思いつかない。
この1年のレッズのキーワードは、
「土台作り」
「コンビネーションサッカー・パスサッカー」
というところなのだろうが、果たしてどれだけ進化できたのだろうか。
若手にいくらかの経験値を積ませられたぐらいで、内容は進化したとは思えない。
去年はあれだけ頼りにならないとされていたエジミウソンがリーグ2位の得点を稼いだが、レッズには他に点取り屋がいない。
それが問題だと、テレ玉で実況をしていた上野晃さんが言っていたそうだ。
今季最終戦においても、イージーなパスミス、クリアかと思ったら相手へのプレゼントパス、バックパス、ゴール前での横パス、相変わらずの決定力不足…
セカンドボールを何度も拾って攻撃を仕掛ける場面もあったが、今年何度も課題とされたことが、最後の最後までよくはなっていたように見えなかった。
特に、ペナルティエリアの手前正面でシュートを打ってもいいところでサイドにボールを送り、精度の低いクロスを上げてはクリアされるという場面はもう見飽きた。
結局は他の誰かまかせなのだ。
シュート数で鹿島を上回ったとは到底思えなかった。
失点シーンだって、強くもないプレスで簡単にクロスを上げられ、アリバイ走りのようなマークで相手の2人に同時に走りこまれて決められた。
去年と同様、ホーム最終戦の後なので浦和駅東口のパルコに行って忘年会となった。
体調不良で埼スタには行かなかった、我が家のママさんと子どもたちも連れて行った。
今年の忘年会は、正直言ってあまり楽しくなかった。
ともすればこの日の屈辱を思い出し、思わずこみ上げてくるものがあった。
みんな陽気に飲んでたけど、たぶん同じような思いを隠していたのだろう、と思う。
23時過ぎに家に帰って子どもたちを寝かしつけ、「こんな1日は早く終わったほうがいいんだ」と言いながら、そのまま自分も寝た。
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