カテゴリー「キャンプ」の15件の記事

2009年7月23日 (木)

薩南諸島と日食の思い出

昨日7月22日は、トカラ列島や奄美大島で皆既日食が観測できるという日だった。
日本の陸上では46年ぶりのできごとらしい。
残念ながら、現地(特に悪石島)の天候は最悪だったようだ。

今回脚光を浴びたトカラ列島(鹿児島県十島村)には、昔から行きたくて行きたくてしょうがなかった。
こういう離島には、私の性格として常に惹かれるのである。
時間のある学生のうちに行こうと思い、当時はインターネットもホームページもなかったので十島村役場の観光課にパンフレットの請求をし、それは今でも家に大切にとってある。
(余談だが、十島村役場は鹿児島市内にある)
当時は船が1週間に1便程度しかなく、学生の身分でもどうしても日程の都合がつかなかったため、未だに行けていない。
一度は行ってみたいものだと夢見ている。

奄美大島では、2001年~2002年の年越しをした。
仕事の知り合いで奄美大島北部の奄美市(旧笠利町)出身者がいて、その人の実家に泊めてもらったのだ。
海沿いの堤防の下にある家だった。
年末に東京から名瀬までバイク(赤骨)とともにフェリーで渡り、大晦日に友達のまた友達たちと飲んでいるうちに0時を回り、2002年になった。
友達のお母さんに作ってもらった「鶏飯(けいはん)」のおいしさが忘れられない。

1月1日は旧名瀬市の小浜キャンプ場に移動してテントを張ったが、このキャンプ場は受付・駐車場からテントサイトまで海岸沿いの歩道を歩かなくてはならない。
満潮で高波のときは歩道が海水に覆われるので、1月2日にテントを撤収したときは半ば命がけで駐車場まで戻った。
足元を勢いよく海水が流れるので足をすくわれないようにタイミングを計り、バイクシューズ(この間まで使っていたシンテーゼ09)がずぶ濡れになりながらも荷物を担いで3往復ほど走った。
そのときに携帯ラジオとバイク用グローブの片方を落とし、海に流されてしまった。

その日のうちに奄美大島の南に浮かぶ加計呂麻島に渡り、海岸でテントを張ろうとしたが強風で張れず、海水浴場のシャワー室で2泊した。
そこには屋久島から鹿児島経由で渡ってきたライダーがいて、離島の話を一晩ゆっくり語り合った。
4日には奄美大島に戻り、名瀬のガソリンスタンドの1kmほど手前でガス欠になり、友達に連絡してガソリンを持ってきてもらうという失態をおかしつつ、その日の飛行機で東京に帰った。
(赤骨は後日フェリーで東京へ無人回送)
ちなみに、その半月後には再び赤骨とともに沖縄本島に2泊3日で行くという、かなり動き回った時期だった。

日食の話に戻ると。
昨日は私も11時10分前後に東京の空を見上げてみたが、厚い雲に覆われて全く何も見えなかった。
私の勤務先の人は、思ったほど興味がないのか、曇り空に諦めていたのか、建物の外に出てまで見ようとする人は少なかった。
夜に家でニュースを見ると、お台場や六本木では薄雲の向こうに欠けた太陽が垣間見えたそうだ。

私が子どものとき、部分日食を見たことを今でも覚えている。
夏休みで家族(両親と弟)で長野に旅行に行き、その途中で車から降り、セルロイド製?の黒っぽい下敷きのようなものをかざしたら、確かに半分以上欠けていた。
今では目に障害が残る危険性があるからその方法ではダメと言われているが、当時はそんなことは言われていなかった。
調べてみると、それは1981年7月31日のできごとで、東京では59%欠けたらしい。

日本での皆既日食は、次は26年後の2035年9月2日、北陸、北関東などで見られるのだそうだ。
26年後といえば、私は64歳。
半ば本気で、次の皆既日食を見ることを励みに生きていこうと思う。
皆既日食を目の当たりにすると、きっと人生観が変わると思う。

しかし、そのころには今は幼稚園の年中さんの我が家の姫が30歳、最近ようやく歩けるようになった若が27歳。
そんな姿は想像つかないなあ…
そもそも、それまで地球は安泰なのだろうか!?

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2009年5月 5日 (火)

20年ぶりの塩原キャンプ(後編)

キャンプ2日目、朝は7時ごろ起きた。
キャンプ場の朝は早いのだ。

久々に、コッヘルでお米を炊くことに挑戦してみた。

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ソロキャンプのときはお湯を沸かしてカップラーメンか、せいぜいパックご飯を湯せんするくらいだが、今回はあえてやってみた。
2合ぐらいを炊くというのは案外難しいと思う。
私としてはお米を炊くのはラジウスのほうがやりやすいのだが、今回はバーナーにて。
案の定微妙な火加減が難しく、多少の焦げはできたが芯もなくベチャベチャでもなく、まあ及第点でしょうという出来。
ふりかけや、さばの味噌煮などの缶詰をおかずにした朝食は、うまいことこの上なかった。
(炊けた後の画像がないのは、わざとではなく単なる撮り忘れである)

起床してすぐ、フライシートを外して空き地に邪魔にならないように広げておいた。
夜は冷えるから内側が結露しており、乾かしてからしまわないとカビが生えたりする原因になる。
しばらくして乾いたかどうか見にいくと、フライシートの上に点々と足跡がついていた。
子どもか大人かはわからないが、誰かが(恐らく一人)シートの上を堂々と歩いていたのだ。
前日のことといい、このキャンプ場に泊まっている人のマナーの悪さに腹が立って仕方がなかった。

急ぐこともなくゆっくりと撤収し、11時過ぎにキャンプ場を出た。
ママさんが前回ここに来たときに吊り橋を渡ったというので、行ってみようということになった。
で、「もみじ谷大吊橋」に到着。
全長320m、無補剛桁歩道吊橋としては日本一の長さを誇る吊り橋だそうだが、ママさんの記憶ではここじゃなかった気がする…と。
平成11年4月に完成したというから、もう少し上流にあった「回顧(みかえり)の吊橋」だったのかもしれない。

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この「もみじ谷大吊橋」、橋の中ほどはグレーチング(側溝などによくある格子状のフタ)になっていて、足元が見えるようになっている。
しかも案外横揺れする。
我が家の姫は一歩も歩けず「恐いよー、パパ抱っこー」になっていた。

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吊り橋を渡った先にはちょっとした公園があり、姫はそこの遊具で遊んだ。
らせん式の滑り台があり、その手前には吊り橋のある公園にちなんで、遊具も吊り橋になっているのだった。

戻ったところにある食堂で昼食をとると、私は眠くなってきた。
若は車の中で寝てしまったので、ママさんと姫が「愛宕山温泉」に日帰り入浴しに行っている間、私も運転席で昼寝をさせてもらうことにした。
ママさんに後で聞くと、この温泉(露天風呂)はなかなかいいらしい。
次は私も入ってみよう。

「道の駅にしなすの」に入ると、なぜかウルトラマンとバルタン星人が戦っているのであった。
なぜなのかはよくわからなかった。
姫はバルタン星人を恐がっていた。

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さて、ここを出るといよいよ帰途につくことになる。
東北道上りはかなりの渋滞が予想されたので、私は最初から高速道路に乗る気はなかった。
よって、栃木県道(r)30で矢板に進み、そこからr74を経てr63を南下し、宇都宮に出るルートを取った。
ここまでの県道は全て初めて走る道で、そのほうがよっぽど楽しい。
宇都宮からはポツポツと雨が降ってきた。
「宮環」R119から、高速道路並みの規格を誇る新4号国道を春日部まで南下してR16に入った。
途中、姫がトイレに行きたがり、かなり危うかったが「道の駅ごか」に救われた。
一般道では、局所的な渋滞はあったもののおおむね順調に流れ、浦和には20時半ごろ到着した。

そんなこんなで、初めての家族キャンプは無事終了した。
楽しかったことや今後の課題も見つかり、なかなか有意義なものになったと思う。
年2回から3回くらい、今度は最低2泊で行ってみたい。

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20年ぶりの塩原キャンプ(前編)

4日・5日と行ったのは、栃木県那須塩原市にある塩原グリーンビレッジ。
ちょうど20年前のゴールデンウィークにも、私はここでキャンプをしていた。

当時18歳、大学に入ったばかりでキャンプや登山をする部に入った私は、ゴールデンウィークにいくつか出ていたキャンプの企画の中から塩原へ行くパーティーを選んだ。
2年生にとっては初めてのリーダー、新入生にとっては初めてのキャンプという位置づけで、テントの立てかた、道具の使いかた、その他キャンプ生活に必要な知識などを教わるのだった。
テントは今ではほとんど見なくなった家型テント、バーナーは灯油を使うラジウス。
それまでにも親に連れられてキャンプに行ったことは何度もあったが、パーティーの一員として行くキャンプは実に面白いものだった。
その後は6月に初めての登山となる八ヶ岳縦走、12月には平地ではあるが初のリーダーとして筑波山に行くなど、その後1年間に17回、大学4年間に51回のキャンプ(合宿・登山・平地合わせて)に行くことになったきっかけでもあった。

そんな、私のキャンプ人としての原点である塩原に20年ぶりに帰ってきた。
なぜその間に一度も来なかったかというと、いろんな意味でファミリー向けのオートキャンプ場に行く必要がなかったから、ということになる。
今回、予約の電話をしたのは1週間前だった。
GW真っただ中にもかかわらず、偶然キャンセルがあったとのことで、取ることができた。

今回お借りした車は、三菱のデリカ。

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非常に車高(運転席)が高くて見晴らしがよく、長距離を走っても疲れにくい。
信号待ちのときなど、このように他車を見下ろすかっこうだ。

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荷物はこのように積んだ。
楽々積めた。

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浦和を11時半ごろに出発し、東北道浦和インターまでR463を走っていると、東浦和あたりからよもやの渋滞。
浦和インターからつながっているのかと思ったら、途中の大崎公園で行われていたアグリフェスタによる混雑で一安心。
東北道は久喜から羽生までノロノロだったが、混みそうな時間帯を外したのでそれ以外は流れていた。
もっとも、佐野藤岡インター出口や各SA・PAに入る車は長蛇の列を作っていた。
大谷PAで休憩し、西那須野塩原インターで東北道を降りる。
料金は1,600円だった。通常の半額以下。

若の靴を持ってくるのを忘れ、姫の靴が大きかったので、いったん西那須野の街中へ向かい、西松屋へ。
いつも思うが、この子ども用品チェーン店はこんなに安くてよく商売が成り立つものだ。
買うものを買い、20年前はJR西那須野駅からバスに乗って辿った国道400号を、今回は私の運転で西へ向かう。
平坦な道を進み、道の駅にしなすのから先は山道に入る。
左手に沢を見ながらしばらく進み、温泉街の手前で橋を渡ると、目指す塩原グリーンビレッジだ。
入口がわかりづらくて、一度行き過ぎた。

入口近くにある駐車場そばの建物で受付を済ませる。
料金はテントサイト1区画、大人2人に有料対象の子ども1人で7,000円ちょっと。
決して安いとは言えないが、トップシーズンだし、まあしょうがない。
区画は縦約6m×横約10m、テントを立てて車も入れられる。

20年前のキャンプ場の状況はほとんど覚えていないが、こういうキャンプ場ではなかった気がする。
実はママさんも10年くらい前にこのキャンプ場のバンガローに泊まったことがあるそうだ。

受付に併設してある売店には、何でも揃っている。
それこそ雑貨類は手ぶらで来ても平気なくらい。
肉は既に買って家から持ってきたにも関わらず、美味しそうだったのでつい買ってしまったくらいだ。
実際おいしかった。
しかしBBQ台のレンタルはともかく、炊飯器(もちろんコンセントにつなぐ普通のタイプ)のレンタルまであるのにはびっくりした。
そこまではいらんだろ…キャンプでお米を炊くなら、バーナーで炊かないと。
最近のオートキャンプ場にはAC電源が使えるところがあるらしいが、アウトドアで交流電源というのは私が思うにどう考えても不自然だ。
ただし、BBQ用の網はレンタルではなく販売のみ。
焦げついた網まで洗ってる暇はないよ、ということなのだろう。

テントサイトに移動し、荷物を下ろしてテントの設営にかかる。
買ったテントはコールマンのもので、床が270cm四方のもの。
ぶっつけ本番で立ててみるが、さすがにまごつく。
私は今まで家型テントか登山用のドームテントしか立てたことがなく、こういうタイプは初めてだったのだ。
屋根の部分になるところは黒いFRP(プラスチック)のポールをクロスさせてしならせ、地上から立ち上がる部分は緑のスチール(鉄)のポールを使用する。
こういうタイプのテントは、ポールがスチール製なのか…どうりで重いわけだ。
間違っても山行には持っていけない。

説明書を見ながら、20分くらいで設営が終わった。
次からは10分足らずで立てられる自信がある。
ペグ(杭)はフライシート(外張りの防水シート)の入り口部分でピンペグを2本打っただけで、あとは必要ないので打たなかった。
雨が降ったりしない限り、張り綱を張るためにペグを打つ必要はないと思っているし、私自身ペグ打ちをやったのは何年ぶりだろうか。

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ママさんや姫にも、できるところは手伝ってもらった。
姫はピンペグの1本を途中から打ち、自分でやったんだよとママさんに自慢していた。
しかしまあ、キャンプ場を見渡すと、8割から9割はコールマンの緑のテント。
私もその一員になってしまったわけで、没個性だなーと思わずにはいられなかった。
同時に買ったシュラフ(寝袋)2つとマット、電池式の蛍光灯ランタンもコールマン製。
蛍光灯の明かりは最近流行のLEDと同じく、無機質で温かみも何もない代物だが、子どもにも持たせられるという点でこれ以上安心なものはなかった。
ガソリンやガスのランタンは高熱を持つので、とてもじゃないが子どもには持たせられない。

テントサイトの横には池があり、無数のオタマジャクシが泳いでいる。
カエルも鳴いている。
と、我が家が乗ってきた車にドンと何かがぶつかる音がした。
石か野球のボールがぶつかったように聞こえたが、どこからもすみませんとも何とも言ってこなかった。
人が大勢いると、感じの悪いことが起きる。

気を取り直して、BBQの用意にかかる。
BBQ台をセットし、炭に火をおこそうとするが、何年も前に買って家に放置してあったものを持ってきたからか、火のつきが悪い。
どうにかこうにか火をおこし、お肉を焼き始めた。

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やってみて感じたことは、小さい子どもを連れてのキャンプでは、BBQや焚き火は不向きだということ。
近寄りそうになるたびに「熱いからこっちに来ないで!」と注意し、気が抜けないのだ。
焼いた肉はおいしかったが、子どもの面倒を見ながらなのでおちおち食べているわけにもいかなかった。
ママさんが若を寝かしつけ、続いて姫を寝かしつけ、ようやく大人だけの時間になったころには、周りは寝静まっているテントが多かった。
焚き火用に売店で薪を2束買ったが、乾き方が足らないのか、火にくべてもなかなか燃えないので苦労した。
結局全部燃やしきることはできず、1時に寝ることにした。

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そういえば、こんなことがあった。
まだ暗くなる前、隣のテントサイトの人(大学生風)が2人来て、「これのつけ方を教えてください」とガスランタンを持ってきた。
ランタンはキャンプ場で借りたそうで、見るとマントル(ガラス繊維の発光体)が灰になって落ち、ダメになっている。
サイズは合わないが私の手持ちのマントルを付け、空焼きしてから点火すると、ゴーっといいながら明るく光を発した。
隣の人たち、それに隣で見ていた我が家の姫もおおーっと歓声を上げた。
このランタンの操作方法は、大学の部に入ったときに習ったことだ。
20年前にこの場所で教わったことを別の人に還元した、ということになった。

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2009年5月 4日 (月)

20年ぶりの

栃木県塩原でのキャンプ。
家族みんな寝てしまい、一人で焚き火に興じてます。

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2008年10月 5日 (日)

ラジウスを語る

ここで、ラジウスの紹介をしておきたい。
今、私が持っているキャンプ用のバーナー(ストーブ、コンロともいう)は、以下の3つである。
*OPTIMUS(オプティマス) No.00(燃料:灯油)
*PRIMUS(プリムス) EX-ULT-2A(燃料:ガスカートリッジ)
*MSR ドラゴンフライ(燃料:ホワイトガソリン(白ガス)、自動車用ガソリン(赤ガス)、灯油、軽油)

私が大学のときに在籍していた部では、ガソリンコンロは危険だからという理由で使われなかった。
今では主流になりつつあるEPIやイワタニプリムスなどのガスバーナーを併用していたが、メインとして登山でも必ず持っていったのがラジウスだった。
商品名としてはオプティマス00(小ラジと呼んでいた)やタンクが大型の45(大ラジ)、マナスル、スベア(機種名不明)などがあった。
使用燃料は灯油だから着火性能はガスやガソリンには劣るが、なにより安全だった。
部の備品として、最初に使い方を徹底的に習うのがこのラジウスだった。
北海道での夏合宿中に備品のラジウスが壊れたので、札幌の狸小路にあったICI石井スポーツで私の私物として買ったのが、今も使っているラジウスである。
1990年のことだった。
私が持っているのは、小型の00。

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当時でも「買うならコンパクトなバーナーヘッド(ガスバーナー)」と言われていたので、わざわざラジウスを買った私は相当変質者扱いされた。
オプティマス00と45は、惜しくも1996年に生産を終了したらしい。
今となっては私の宝物である。

まさに「アラジンのランプ」といってもいいようなスタイル。

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仕組みは、まず皿の部分にプレヒート(予熱)のために固形またはチューブ入りのペースト状燃料をおき、ライターで着火する。
上の画像で白く残っているのが、メタと呼ばれるプレヒート用の固形燃料だ。
ヘッド部を加熱することにより、灯油が気化しやすくするのだ。
ころあいを見て、画面下の本体から出ている棒を何回も押してポンピングし、タンク内の圧力を上げる。
本体のタンクからヘッド部へと灯油が導かれ、ニップルと呼ばれる吹出口から気化した灯油が噴き出し、炎がつくという仕掛け。
一度炎がつけば、その熱で灯油が気化されつづけ、安定した火力になる。
もっとも他の液体系バーナーと同様、タンク内の圧力は少しずつ下がるから、数十分したら再びポンピングする必要がある。
本体左側についている丸いものは、空気抜きバルブ(小さいツマミ)兼燃料入れ口(大きいツマミ)だ。
バルブのねじを開けて空気を抜くことによりタンク内の圧力が下がり、火力が弱まって最終的には消火する。
加圧と減圧により、火力の調整はまさに自由自在だ。

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ヘッド上部には「OPTIMUS PRIMUS」の文字に加えて、アラビア文字が書かれているのがわかる。
学生のときには、中東では家庭用として使われているという話を聞いた。

使用中の状態。

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夜はこのような青白い光がなんとも美しい。
ちなみに、不完全燃焼だとオレンジ色の炎になる。
ゴーッといったり、ブブブブ、ブリブリブリブリ~といった燃焼音を聞いていると、なんとも心地いい。
一日の行程を終えて、夕飯も食べた後にこの音を聞いていると、しょっちゅう眠くなったことを思い出すのだ。

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2008年10月 4日 (土)

画像で振り返る東北ツーリング(その5) 下北半島一周

9月19日(金)

この日は、下北半島の先端部(三角形のようになっている部分)を時計回りに一周した。
この日の走行距離213.2km、5日間総計1,351.1km。

薬研温泉は山の中にある。
キャンプ場(国設薬研野営場)の朝。
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朝食は、今回の場合お米を炊いたわけではなく、いわゆるパックごはんを湯せんし、おかずは缶詰である。
さんまの蒲焼き丼。
それにレギュラーコーヒーを添えた。
たったこれだけでも、自然の中で食べる朝食はおいしいものだ。
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テントを撤収してパッキングし、バイクに積み込んでいざ出発である。
天気いいぞお。
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下北半島一周の前に、前夜はお風呂に入らなかったので、薬研温泉の旅館街からさらに2kmほど走った奥薬研温泉にある「かっぱの湯」に入りにいった。
看板も何も出ていないので、しばらくあたりを探して、やっと見つけた。
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駐車場から階段を下っていくと、渓流沿いに湯船が現れる。
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まさに川沿いの温泉。
左手が上流だ。
右手の下流側には、県道の橋がかかっているのが見て取れる。
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湯船の中央部には、かっぱが鎮座ましましている。
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脱衣所は、木製の簡素なものがあるが、湯船側からはほぼ丸見え。
源泉かけ流しの温泉なため、石鹸類の使用は禁止である。
さらに混浴である。
私が入りにいったときには誰もいなかった。
そのうち、女性が2人入りにきて、男性の私がいようがお構いなしに湯船に入っていた。

昔は管理する旅館?があったそうだが、そこが廃業し、湯船だけが残ったんだという。
今は毎週水曜日に地元の方が清掃しているそうだ。
ありがたく入浴したいものだ。

お風呂から出て、さあ出発と思ったときに、軽トラに乗ったおじさんが私のバイクを見て「荷物すごいねー、これからどこに行くの?」と話しかけてきた。
「下北半島を一周しようと思ってます」と答えると、私のバイクのチェーンを見て「これ油が乾いてるから、私の知り合いの大畑町の○○という自転車屋さんがあるからそこで油をさしてもらいなさい」と言い、地図まで書いてくれた。
ありがたくそのメモをいただいて別れた。

恐山を経由してむつ市街までは前日に通った道を戻った。
そのむつ市街、JR大湊線の終着駅、大湊駅
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駅前には腕木式信号機のモニュメントがある。
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終着駅らしく、車止めで線路は終わっている。
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駅の待合室は、「快速しもきた」を待つ人たちで混みあっており、駅の外まではみだす勢いだった。
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折り返し「快速しもきた」になる列車が入ってくるのを見届けて、大湊駅をあとにした。
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ここからいよいよ海沿いに下北半島一周が始まる。
まずは西へ進む。
途中の海上自衛隊大湊航空基地の入口。
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前日気になった「川内」という町を過ぎたあと、途中のこの道路標識を見て「ああ距離的には大したことないな」と思ったが、時間的にはとんでもない誤りだった。
脇野沢までが海沿いの道である。
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気持ちいいシーサイドラインを走る。
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途中から左手に見えてくる島。
「鯛島」といい、見る角度によって形が変わるんだそうだ。
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脇野沢からは北に進路が変わり、山越えの道となる。
ここはかつては舗装もされていなかった「酷道」として名高かったそうだが、今は全区間で舗装され、ほぼ全線で片側1車線が確保されている。
それにしても、クネクネした道が延々続く。
走りごたえは充分だが、スピードが出るわけではない。
これぞ下北半島を味わっている!という感じで堪能した。
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なかなか海に出ず、山の中を行ったり来たりすること45分ほど、ようやく今回の大きな目的地の一つ、仏ヶ浦にやってきた。
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国道338号から少し入った駐車場にバイクを止めると、タクシーの運転手さんが汗を拭き拭き戻ってきた。
地元の人でもあまり来ないそうで、ここはいいところですよ、今日は干潮だから余計に歩けていいですよと教えてくれた。
駐車場はまだ山の中にあり、仏ヶ浦までは整備された山道や階段を標高差にして100mほど下っていく。
私の足で、下りは10分、登りは15分ほどだった。
駐車場のすぐ下に売店があり、店番のおばあさんが暇そうにしていた。
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階段を下る途中に見晴台兼休憩所があり、そのあたりから仏ヶ浦が徐々に姿を現した。
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海岸まで降りると、ああ絶景かな絶景かな。。。
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船着場の突端から、パノラマ写真風に撮ってみた。
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船着場の先には、何をしているのかわからないが船が1隻、荒波に揉まれていた。
西側が直接津軽海峡に面しているので、波はけっこう高いのだ。
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干潮になっているからこそ歩けるところは、こんな感じだった。
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20年来の悲願がかない、1時間ほどそこにいたが時間が足りないくらいだった。
後ろ髪をひかれる思いで駐車場に戻り、バイクにまたがると、その先に展望台になっている駐車場があった。
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そこにはりんごアイス(200円)を売っているおじいさんがいて、シャーベットのようなそのアイスを食べながら、仏ヶ浦の絶景を上から楽しんだ。
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駐車場を出ると、下北半島はまだまだ北に続いていた。
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しばらくすると再び海岸線沿いの道になった。
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仏ヶ浦を出発してから距離にして35kmに1時間を要し、ようやく本州最北端、大間崎に到着した。
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大間崎灯台は、本州の沖合い、弁天島にある。
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案外見ることの少ないと思われる、本州最北端の碑の南側。
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この本州で一番北にあるおみやげ屋さんでいろいろ買ったあと、時刻は15時になっていたが本州最北端の食堂で遅い昼食をとった。
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大間といえばマグロなので、頼んだのはマグロ丼である。1,500円。
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おいしくいただいて、また最北端周辺を散歩してみた。
私はカモメとウミネコの区別がつかないアホウドリなのだが、これはなんという鳥なんだろう?
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そんなこんなで、時刻は15時30分に近くなった。
この日の予定は、下北一周のあと尻屋崎に寄り、青森県南部の小川原湖でキャンプする予定だったが、とてもじゃないがそこまでたどり着けそうにない。
かといって薬研野営場に逆戻りというのも、なんだか気が進まない。
地図を見てみると、同じむつ市内に「早掛レイクサイドヒル」というキャンプ場があるらしく、電話をしてみた。
1泊1,500円だという。
バイク1台止めて、テントを張るだけという同じことなのに薬研の3倍もかかるのか。
ファミリーキャンプならともかく、一人なのに3倍も出す必要性を感じなかったので、この日も再び薬研でキャンプすることにした。

大間からは下北半島の北岸を走り、大畑町に来た。
ここは前日にも買出しに来たので2回目だが、今回は朝おじさんに教えてもらった自転車屋さんに寄るためということもあった。
地図の通りに進むと、自転車屋さんは案外簡単に見つかった。
「あのう、○○さんに紹介されて来たんですが」と言うと、すでに話が通っていたようで機械油をさしてくれた。
お代を払おうとすると「いいよいいよ」と何度も言われ、やむなく今回はお言葉に甘えた。
確かに、それまで走行中にチェーンがシャリシャリ言っていたのが、油をさしてからは音がしなくなった。
買出しを終え、薬研野営場に戻った。
この画像は大畑の町中で見た、大畑線の遺構。
この上を鉄道が通っていたのだろう。
しかし、道路が狭い。
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薬研野営場に戻り、管理人のおにいさんに「昨日もここに泊まって、今日は別のところに行くはずがまた来ちゃいました」と言うと、「下北半島を一周しようとして、結局先に進めないで戻ってくる人はよくいるんですよ」とのことだった。
前日とほぼ同じところにテントを張り、この日は夕食の前にお風呂に行った。
朝入ったのと同じ「かっぱの湯」だ。
温泉がそんなに大好きというわけでもない私が、一つのお風呂に1日2回入るのは奇跡に近い。
夜は一人で来ていた男性しかいなかったので、お互いに入浴シーンを撮りあった。
(なんだか変な言い回しだな。。。)
18時を回っていて、山の中はすでに夜だった。
ほとんど真っ黒にしか写らなかったが、これがコンパクトデジカメの限界。

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2008年10月 3日 (金)

画像で振り返る東北ツーリング(その4) 弘前から下北へ

9月18日(木)

この日は、弘前市から青森湾、夏泊半島をめぐって下北半島へ入り、恐山を見て薬研温泉まで走った。
この日の走行距離229.3km、4日間総計1,137.9km。

おおまかな流れは、当日に書いた記事を見てください。

本当は17日のうちに行くはずだった津軽半島は、今回はパスせざるをえなかった。
6年ぶりに龍泊ラインを走ったり、階段国道を見てみたりしたかったのだが。
ちょこちょこ降りながら走ると、予想以上に距離が稼げないものだ。
かといって走ってばかりでもつまらないし。
どうせならいろんなところで降りて、あちこちを見てみたい。

弘前駅の隣、JR撫牛子駅
「ないじょうし」と読む。
なぜ"牛を撫でる子"と書いて"ないじょうし"と読むのだろう。
まったくもって日本語は不思議だ。
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駅舎を撮っているのであって、女子高生を撮っているわけではないので念のため。
待合室にたくさんいる黄色い帽子は幼稚園児だ。
孫を連れたおばあちゃんが、私のバイクを見て「あら、大きいバイクに荷物がいっぱいねー」と孫に話しかけながら、弘前方面のホームに渡っていった。

ここでも列車に遭遇した。
青森行きの普通列車。
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弘前インターから東北自動車道に乗り、途中から青森自動車道となって青森東インターで降りる。
国道4号(この道も東京まで続いている)を北進し、浅虫温泉を過ぎてしばらくすると青森湾の中に突き出た夏泊半島を一周する、青森県道9号に入る。
最初は山の中の狭い道だが、やがて快適なシーサイドラインに変わった。
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夏泊半島の突端、夏泊崎が見えてきた。
その先にはまた歩いて渡れる島があるのだ。
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駐車場にバイクを止めて、少し歩いてみた。
車はそれなりに止まっていたのだが、平日の昼間だからか、観光客らしい人は私のほかに誰もいなかった。
駐車場から夏泊崎に向かう路地。
民宿や食堂が並んでいるが、店の人が魚を干しているくらいで実に閑散としていた。
真夏は賑わっているんだろうけど。
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路地を抜け、島を望むところで引き返した。
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夏泊半島一周は、途中からはほぼ海沿いの快適なルートだった。
下北半島の付け根、野辺地町に着いてコンビニに寄ると、浦和あたりでよく見かける色のバスが2台止まっていた。
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よく見てみると、国際興業グループの十和田観光電鉄のバスだった。
私はバスに全然詳しくないしさほど興味もないが、それにしても国際興業バスとそっくりだこと。

野辺地からは、下北半島の西岸を走る国道279号を北上する。
地図で見ると海に沿っているように見えるが実際はそうでもなく、坦々とした道のり。
西の青森湾からの風が強いのだろう、風力発電所があった。
手前の線路はJR大湊線。
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道があまりにも坦々としているので少し眠くなり、お尻も痛くなってきたので大湊線の近川駅で休憩した。
周りには特段何もない駅だった。
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休みついでに、この日泊まる予定にしていた国設薬研野営場に電話をしてみた。
気になっていたのはテントサイトにバイクを乗り入れられるかということだったが、サイトのすぐ脇の通路まで入っていけると聞き、一安心。
奥多摩の氷川キャンプ場は駐車場とテントサイトの高低差が激しく、荷物一式を持って坂を上り下りするのはかなり難儀だった覚えがある。
ここでこの日の下北半島一周はあきらめ、薬研温泉に行く途中の恐山に向かうことにした。
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余談だが、上の画像にもあるように下北には「川内」という地名があり、道路標識によく出てきていた。
その標識を見るたびに、森進一の「おふくろさん」が頭の中で流れてしかたがなかった。
もう二度と歌われることはないのだろうか。
月光仮面のことは、忘れていた。

恐山・薬研に向かう青森県道4号を走り、途中の分岐で釜臥山展望台に向かってみた。
展望台へ向かう分岐は急な坂になっているが、こんな看板が立っていた。
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この二輪車通行禁止のマークが一瞬目に入り、何だと思って慌てて止まったら、坂道でバランスを崩して立ちゴケしてしまった。
しかし振り分けバッグのおかげで、ブレーキレバーが少し曲がっただけでバイクはそれ以外は無傷で済んだ。
いやはや。。。まったく罪作りな看板だ。
人生4回目の立ちゴケだった。

気を取り直して先へ進んだ。
これは恐山方面の展望台から見た、恐山と宇曽利湖(宇曽利山湖)。
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そこからわずかに先に行くと、むつ市街を見渡せる展望台がある。
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県道4号に戻り、いよいよ恐山である。
宇曽利湖の湖畔に出る手前から、硫黄の匂いがかなりしてくる。
よく「卵の腐ったような臭い」と言われるが、私は腐った卵の臭いを嗅いだことがない。
普通のゆで卵の匂いに感じられ、私は嫌いではない。
ただし、高濃度では危ないらしいが。

そして少し走ると、太鼓橋が現れた。
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欄干の向かって右側に「三途川」と書いてあるのが見えるだろうか。
この世とあの世の境目である。
宇曽利湖から流れ出して津軽海峡に至る川で、そのまさに流れ出すところに太鼓橋が架かっているのだ。
三途川は、正式には「正津川」というらしい。
これは下流方面を見たところ。
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恐山菩提寺の総門の正面にバイクを止めた。
やはり平日ということもあり、人はまばら。
もっとも、あとで観光バスが何台かやってきた。
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拝観料500円を払い、総門から境内に入る。
入山受付所の横では、私は食べなかったが「合掌 霊場アイス」が販売されていた。
そのあたりは「観光地?」と思わないでもなかったが。
しかし、ここは霊場だった。
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荘厳な建物群を目にしたあと、順路に従って歩いていく。
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ところどころで湯気が立ち、硫黄が噴き出している。
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そのようなところを「地獄」というようで、いくつかの地獄があった。
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噴出口に置かれている無数の5円玉や1円玉は、化学反応を起こしてか、元の色をとどめないくらい真っ黒に変色していた。
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もちろん火気厳禁である。
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風車が地面のあちこちに刺され、風でキュルキュルと回っていた。
この風車が回る音を、私は今でも忘れられない。
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(風車は、あとで見たら境内外の売店で売られていた)

お地蔵さんなどもいくつかあった。
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敷地の裏手にはこんなに荒涼としたところもあり、かつその中でもひときわ目立つ黄色。
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宇曽利湖の湖岸に向かって進んでいく。
「地獄」に対比しての「極楽」。
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極楽浜でしばしの間たたずみ、「胎内くぐり」と呼ばれる坂を登り、総門のほうに戻っていった。
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境内には、無料の温泉もある。
入っている人はいなかった。
上記の「地獄」とともに、恐山が火山であるなによりの証明だ。
お湯を触ってみたら熱かった。
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そして、滞在1時間半弱で総門から辞した。
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恐山は、大勢でガヤガヤと行くところではない、少人数でじっくりと味わって行くべきだと思う。
なお、恐山には宿坊があって宿泊することもできるそうだ。

恐山から県道4号を再び北上する。
山中のクネクネした道をしばらく走り、薬研温泉をスルーして買出しをするために一度大畑町(海沿い)へ下り、また
薬研温泉に戻った。
薬研野営場の入り口に架かる橋。
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受付を済ませ、手早くテントを張った。
ひととおり設営して荷物をテント内に入れるまで10分もかからない。
私のテントは、モンベル社の「ムーンライト3型」という、2~3人用テント。
ムーンライト1や2と違い、天井の高さが両サイドで均一な、居住性が高いテント。
床はおよそ2m×1m、一人では広すぎるぐらいだが、夕食や酒を飲むときは天気がいい限り外でやることにしている。
もう15年近く使っているが、キャンプする頻度が年に数回なのでまだまだ現役のテントだ。

キャンプ場の風景。
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今回はロングツーリングなので、ガソリンランタンはかさばるため持ってこなかった。
キャンドルランタンの出番だ。
キャンプ場内には蛍光灯がそこかしこにあって真っ暗ではないが、このキャンドルの儚い明かり、私は好きだなあ。
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2008年4月 6日 (日)

伊豆キャンプツーリング 2日目(後編 下田~浦和)

下田からさらに南下する。
途中で見事な桜並木の横を通ったので、バイクを止めて撮ってみた。

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弓ヶ浜に到着。
ここは、私が南伊豆に来るたび、必ず立ち寄るところだ。
美しい弧を描く砂浜が見事。

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私と同じように、砂浜をバックにバイクを撮っているライダーがいた。
しかも女性一人。

石廊崎はパスし、そのまま伊豆半島西海岸へと向かう。
「あいあい岬」と呼ばれる、これまた絶景ポイントで停車。
ここも必ず立ち寄るところだ。

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ここからは、基本的には海岸線に沿いながら曲がりくねった山道を北上する。
クネクネ具合を示す、なかなかリアルな標識。

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途中の松崎町雲見は、私がダイビングで潜ったことがあるところ。

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港(堤防)のすぐそばでも、海中には驚くほど多くの魚が泳いでいた。
当たり前のことだろうが、当時は素直に感動したことを思い出す。

国道136号、途中の景色。
こうしてあちこちで撮れるのは、バイクだからというところが大きい。
車だったら通行のじゃまになって、こうは簡単に止められないだろう。

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途中休憩した堂ヶ島で、こういうものがあった。

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加山雄三さん、なかなか手広くやってます。
新潟県の越後湯沢にある「加山キャプテンコーストスキー場」には一度行ったことがある。
ミュージアムは、時間もなかったので残念ながらパスした。

宇久須で国道136号と別れ、山中へ分け入る。
これでもかというくらいつづら折りを登り、仁科峠へ。
途中の牧場で振り返ると、こんなに登ってきた。

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仁科峠から戸田峠までの間は、前日に走った伊豆スカイラインに勝るとも劣らない、稜線上の景色のいい道が続く。
実際、船原峠から戸田峠の間は、以前「西伊豆スカイライン」という有料道路だったそうだ。

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途中の「土肥駐車場」からの、駿河湾と土肥の街並み。

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仁科峠に登るまでがきついけど、とにかく気持ちのいい道でした。
ただし、標高が高いので、この時期は寒い。

戸田峠まで来ると、あとはもう帰り道。
ここから修善寺へ出、修善寺道路と伊豆中央道を通り、三島を経て沼津へ出るが、この時点で17時半を回っていた。
そこから由比へ行っても、時間的にもうお店は開いていないことが携帯で確認できたので、今回は残念ながらサクラエビにお目にかかることは叶わなかった。
ああ、サクラエビのかき揚げ丼食べたかったなあ。。。今度みんなで来なさいということなんだなきっと。

東名高速の沼津ICの手前で、「餃子の王将」に入る。
書くと長くなるので書かないが、実はここにも思い出があり、あえて寄ってみた。
しかし時は18時ごろ、入り口にセルフサービスの綿アメ製造機があるからか、家族連れでごった返していた。
餃子の王将にも家族連れの行列ができる時代。。。
ただしカウンター席は空いていたので、一人の私はある程度すんなり入れた。

東名高速の上り線は、秦野中井~横浜町田で渋滞25kmとの表示が出ていたので、餃子と焼き飯を食べながら、渋滞箇所をエスケープできないか地図とにらめっこする。
出た結論は、このまま突っ込むしかないだろうなと。
車の列の間をすり抜けていくのは相当エネルギーを使うが、今までのツーリングではもっときついこと(青森から浦和まで1日で帰ってきたとか)があったから、それよりはマシだと思い込む。

中井PAまでは順調に来たが、そこからついに渋滞につかまった。
私は普段絶対にしないことにしているが、今回はやむを得ず、動いている車の間のすり抜けをした。
50km/hくらいですり抜けていく他のバイクのようなまねはできないので、私はヘルメットのバイザーを開け、30km/h程度で恐る恐ると。
そうでもしないと、所要時間2時間以上と表示されている車と同じペースで東京方面に向かうことになる。
そのほうが辛い。

挙句の果てに、フットブレーキに備えて同じ姿勢を取っていたからか、右足の太ももの筋肉がつってしまった。
足を伸ばして回復を試みるがなかなか直らず、これには相当こたえた。

神経をすり減らす時間は、小一時間ほど続いただろうか。
海老名SAに入ろうとする車が止まっている列の横を通り過ぎるとともに、急に流れがよくなった。
つまり「海老名渋滞」だったようだ。
用賀PAに着いたのは、20:45ごろ。
だいぶ遅くなってしまった。
通りたくなかったが、やむなく首都高速都心環状線を通り、5号池袋線に入る。
首都高を走っている間、なぜか氷の上でも走っている感覚というか、タイヤのグリップ力が落ちている気がして、少しでも車体を傾けると即座に転倒しそうな錯覚に陥った。
この感覚は、首都高を戸田南ICで降りて新大宮バイパスに入ったらなくなったから、舗装の違いから来る感覚だったのだろうか。
それとも疲れからの錯覚か。

浦和に着いたのは、もう22時になろうとしているころだった。
最後に給油、リッターあたり123円。
下田からここまでの燃費は26.8km/l。
この日の走行距離は337.6km、2日間の総走行距離は557.2kmでした。
赤骨、ありがとう。

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伊豆キャンプツーリング 2日目(前編 中伊豆~下田)

前夜は、静けさの中で寝た。
8時半ごろ起き、ゆっくり2時間ほどかけてテントを干すなどしてからパッキングを終え、出発準備完了。

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頭上には飛行機雲が。
澄み切った朝だ。

キャンプ場の受付に行くと、「昨日は寒くなかったですか?」と聞かれた。
もちろん、「寂しくなかったですか?」とも。
出発前に、すぐそばにある萬城の滝を見に行く。
以前は滝の裏側にも回れたので、「裏見の滝」とも呼ばれているそうだ。

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水量豊富で、けっこう近くまで寄れるので、しばらくいると顔や服が濡れてくるくらい。
いいマイナスイオンを浴びることができた。

キャンプ場受付に戻り、わさびアイスを食する。

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普通のソフトクリームを盛りつけて、おもむろに生わさびをすり下ろし、横に添えるというもの。
練り込んであるものより、辛みがじかに舌に伝わってきて、実にうまい。
おろしたてだし、視覚的なものもあるかもしれない。
私は辛いもの、特にわさびは大好物なので、大変おいしくいただいた。
NHKの昼の番組でも紹介されたんだとか。

室内でわさびアイスを食べていると、観光客のおじさんが物珍しそうに私の荷物満載のバイクをいろんな角度から眺めていた。

お土産に生わさび(茎のもの)などを買って11時半ごろ出発、天城湯ヶ島方面に向かう。
途中のわさび田は見事だった。

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伊豆半島の中央を南北に貫く国道414号に出て、浄蓮の滝へ。
駐車場から100メートルくらい降りていく。
途中にあった、これ。

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「国際」です。
スキー場にも「○○国際スキー場」というのはいくつもあるが。。。
家族連れなどが大勢釣っていたが、外国人はいなかったようだ。

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浄蓮の滝は、萬城の滝よりも大きく、確かに名瀑と呼べるものだった。
しかし近くまで寄れるわけではないので、迫力では萬城の滝のほうが勝るかも。なにより、萬城の滝は人が少ないのがいい。
それにしても、水が流れてるのを見るのは飽きないなあ。

駐車場まで戻り、店がたくさん並んでいる中から、またわさびアイスを食べた。

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当然5倍を注文。
練り込んであるわりにはわさびが効いてて、これまたおいしかった。
こちらは「王様のブランチ」で紹介されたとか。

さらに南下し、旧天城トンネルへ。
国道との分岐から、いきなりダート(未舗装路)になる。
旧天城トンネルが重要文化財に指定されたときに、あえて舗装を剥がしたんだとか。
ホーネットはオンロードバイクであり、ダートに強いオフロードバイクではない。
さらに荷物を積んでるので、重心が上に来て若干不安定。
それでも、私はダートも大好きだ。
砂利が溜まっているところを避けて慎重に進む。
しばらく登ると、旧天城トンネルに到着。

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石造りの重厚なトンネルだ。
これが明治時代に作られたとは、本当に恐れ入る。
このままトンネルを抜けてみた。
途中車とすれ違ったが、車同士では絶対不可能な幅。
再び国道と合流するまで、ダートが続く。

国道414号を南下すると、河津七滝ループ橋を通る。
2回グルグルと回って標高差を稼ぎ下っていく、豪快かつユニークな橋だ。

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河津七滝へは入口付近まで行ってはみたものの、次回家族で来るときのお楽しみにしようと、今回は見るのをやめておいた。

再び南下し、国道414号は下佐ケ野から山間に入って道幅が狭くなるが、しばらく走ると片側1車線が復活し、快適に走れる。
下田に到着、久々に大きな街だ。
ここで給油をする。
暫定税率廃止の恩恵で、リッターあたり134円、さらにそのガソリンスタンドが開業1周年とのことで5円引きのリッター129円だった。
浦和からここまでの燃費は24.2km/l。

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2008年4月 5日 (土)

ドキッ!枯れ葉だらけの焚き火大会

このタイトルは、西湘バイパスで大磯ロングビーチの横を通ったのに因んで。

今回のキャンプ場は、伊豆市営萬城の滝キャンプ場
テントサイトはいくつかに区画されており、そのほかにバンガローもあるキャンプ場だ。
入り口には、虫好きにはたまらないであろう、こんなトイレもある。

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とりあえずテントだけ先に建ててしまい、街中へビールなどの買出しに出かける。
途中の橋を渡るとき、こんな見事な桜が咲いていた。

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テントサイトの風景。

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芝生のように見えるのは、実はコケだ。
焚き火の熱でコケを痛めてはいけないので、少し離れたサイトに焚き火台をセットする。

キャンプ場には私ひとり。
予約の電話を入れたときに「一人では寂しくないですか?」と聞かれた。
「大丈夫ですよ、むしろ一人のほうがいいです」と答えた。
去年3月に奥多摩の氷川キャンプ場でキャンプしたとき、バンガローに泊まってた学生が一晩中うるさかったので、そういう煩わしさに比べたら一人のほうがいい。
私は今まで数え切れないほどのキャンプをしてきたが、その場に私一人だけということは何度もあった。
しかしここ数年に限って言えば、いつも他に誰かしらキャンパーがいて、完全に一人というのは6年ぶりぐらいになるか。

今回、管理人さんに会えなかったことで、困ったことが一つある。
それは薪を買えなかったこと。
そのへんの枯れ枝を燃やせばよいではないか、という向きもあるかもしれないが。。。野宿ならともかく、キャンプ場ではなんとなく気がひける。
とはいっても、もはや薪を入手することはできないので、燃やすものを拾うしかない。

買出しから戻ってきてもまだ明るかったので、あたりに落ちている枯れ枝、木っ端、竹などを拾ってくる。
ビクトリノックスのナイフについているノコギリでそれらを適当な大きさに切り、着火剤としてガムテープ、また周りにふんだんにある枯れ葉を使って火起こしをするが、いっこうに火がついてくれない。
どうも、落ちている木っ端などは乾燥しきっておらず、かなりの水分を含んでいるようで、火がついても煙を盛大に上げてすぐ消えてしまう。
特に、竹は熱すると「ジュジュジュ…」と音がし、筒の端から水が滴ってくる。

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この画像でも、筒から白い水蒸気が出ているのがお分かりいただけるだろうか。
ひとしきり水分がなくなってからようやく竹自体が燃え出す、という具合。
焚き火が燃え上がるのは、枯れ葉を投入してしばらくの間だけ、という悲しい状況に陥った。

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しばらく格闘していたが埒があかないので(お腹もだいぶ減ってきたし)、やむをえずバーナー(ストーブ)で肉を焼くことにする。
今回も、お肉はママさんにあらかじめ買っておいてもらった。

私はキャンプ時には、ガソリン、ガス(カートリッジ)、灯油の3つのストーブを常に持参している。
最近のキャンプでは焚き火を楽しんでいるのでサブ的存在に甘んじているが、今回のような困ったときには頼りになる、言ってみればウルトラセブンのカプセル怪獣みたいなものだ。
(3つも持ち歩いてるから必要以上に荷物が多い、という気もするが)

そこで、最初のカプセル、ガソリンストーブの「MSRドラゴンフライ」を取り出す。
ポンプとボトルを接続し、ポンピングしてみると、ポンプからガソリンがにじみ出てきた。
危ない危ない。
なんと、ポンプのプラスチックがひび割れしていたのでした。
買ってからもう5年経ってるからなあ、もう買い替えどきなのか?
まだ数えるほどしか使ってないのに。。。

しょうがない、ではガスストーブの出番である。
買った当時、市販のガスストーブ最軽量を誇った、プリムスのモデル。
私のはこのサイトのP-153というモデルの前身で、ゴトクが3本しかない。
本来、こういうストーブで焼肉をするならフライパンを使うべきだが、あいにく持ってきていない。
ので、横にあったU字溝にガスストーブを置き、焚き火用の網を上にかぶせてみた。

こういうストーブの炎は1ヶ所にしか集中しないので、フライパンや鍋、コッフェルなどなら問題ないが、網で焼くのには不向きである。
網全体に熱が伝わらないので、単に並べてても全く焼けない。
1つ1つ、炎にかざして焼いて食べた。
焼き方はどうであれ、おいしいものはおいしかった。

左から、ウインナー、ぼんじり、牛タン、カルビ。

2008040520300000 2008040520060000 2008040520500000 2008040521170000

お肉はおいしかったのだが、その下のガスバーナーが肉から落ちる油まみれになっていて、申し訳なくてならなかった。

今回(も)、灯油ストーブの「オプティマス00」は出番がなかった。
このオプティマス00は、私が大学生の時にいた部でこれより少し大きいオプティマス45と並んでメインのストーブとして使用されていて、ラジウス(通称ラジ)と呼んでいた。
18年前にたまたま札幌のICI石井スポーツで売っているのを見かけ、私も私物として買ったものである。
灯油だから扱いやすいし、炎を見ていると安らぐんだよなあ。。。
強火力もトロ火も自由自在。
ゴーッという燃焼音も、なかなかそそる。
中東の国では、こういう灯油ストーブを日常の調理に使ってると聞いたことがある。
(そのためか、バーナー部のてっぺんにはアラビア文字が書いてある)
言われてみれば、形も魔法のランプのようだ。
次回のキャンプでは、ぜひ使ってみよう。
画像は、使ったときに載せたいと思います。
(どんなのか知りたい方は、「オプティマス00」で検索してみてください)

話は脱線したが、肉を1つずつ焼いていたので時間がかかり、全部食べるのに2時間かかった。
その後は懲りずに焚き火を少しやった。
やっぱり萌えなかった、じゃなくて燃えなかった。

キャンプのたびに忘れ物をする私だが、今回はラジオを忘れた。
いつもは野球中継などを聞きながら夜の宴をやっているのだが、今回は遠くに聞こえる水の流れる音と風の音、フクロウ?の鳴く声、人工物はランタンとストーブのゴーッという音しか聞こえない。
周りに誰もいないから、もちろん話し声もない。
退屈だとは思わないし、自然の中にいるのだからそれが普通なのだが、人の声が聞こえないというのはこういうものなのかと。
頭の中で、姫の「パパー!遊ぼう!」という声がこだましたりする。
音がないと、今ごろ家族みんなは何してるだろうかと、むしろ逆に気になってしまう。
たまに意図的にラジオを消すのはいいけど、やっぱり忘れずに持っていくべきかな、と思った。

頭上を見上げると、満天の星空。
街が近いからか少し曇ってるからか、天の川は見えなかったが、北斗七星なんて見たの、いつ以来だろう。
それ以外の星や星座は全然わからないけど、近いうちにみんなに天の川を見せてあげよう。

※今回、焚き火台を使っての焚き火はOKとの許可を、キャンプ場から事前にいただいています。

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